2024年12月31日、新明和工業株式会社(証券コード:7224、以下「新明和グループ」)の連結子会社である台湾新明和工業株式会社(以下「台湾新明和」)は、台湾の機械式駐車設備メーカーである嘉鈺機械株式会社(以下「嘉鈺機械」)の株式60%を取得しました。この株式取得により、新明和グループは台湾市場を中心に地下式駐車設備事業に参入し、さらに東南アジア地域への事業拡大を目指します。
M&Aの目的
新明和グループは、長期経営計画「SG-Vision 2030」に基づき、海外展開を加速することを主要戦略として掲げています。その一環として、同社の主力製品である「エレベータ方式駐車設備」や「二・多段方式駐車設備」に加えて、台湾を含む東南アジア市場で需要が高い「地下式駐車設備」ラインアップを充実させることを決定しました。
嘉鈺機械は台湾市場で「地下式」駐車設備のシェア約20%を誇る有力企業で、製品バリエーションが豊富であるとともに、保守・改修事業も展開しています。新明和グループはこの企業と連携することで、地下式駐車設備市場に本格的に参入し、台湾及び東南アジアにおける駐車システム事業の拡大を目指しています。台湾新明和の長期的な戦略には、将来的に嘉鈺機械の全株式を取得し、都市インフラの高度化に貢献することも含まれています。
このM&Aにより、新明和グループは台湾及び東南アジア市場での駐車設備事業を拡大し、今後の成長を目指していきます。
買収条件
本件の株式取得に関する詳細な金額や条件は明示されていませんが、2021年に10%の株式を取得し、今回さらに60%を取得することにより、台湾新明和は嘉鈺機械の主要株主となり、経営においても一層深い関与を行うことになります。
日程
2021年:台湾新明和、嘉鈺機械の株式10%を取得
2024年12月31日:台湾新明和、嘉鈺機械の株式60%を取得