ホンダ・日産・三菱自動車の3社が経営統合に向けた協議に合意

2024年12月23日、ホンダ、日産自動車、三菱自動車の3社は共同記者会見を開き、ホンダと日産による経営統合の検討を正式に開始することを発表しました。三菱自動車は2025年1月末を目途に、この統合に参加するかどうかを判断するとしています。これにより、3社は基本合意書を締結し、今後の協議を進めることが決定しました。

経営統合の目的
日産自動車とホンダは、知能化や電動化が進む自動車業界において、競争力を高めるために戦略的なパートナーシップを築いてきました。両社は、2024年8月に知能化・電動化に向けた協力を開始する覚書を締結しており、今回の経営統合に向けた一歩を踏み出しました。三菱自動車は、日産のパートナーとして長年の協力関係があり、今後の協議において重要な役割を果たすことになります。

経営統合の目的は、スケールメリットの獲得、研究開発の効率化、生産拠点の最適化などを通じて、競争力を強化することです。ホンダの三部社長は、モビリティの変革をリードする存在となるためには、特定分野での協力ではなく、より大胆な変革が必要だと述べています。また、経営統合を通じて、売上高30兆円、営業利益3兆円を超える世界トップレベルの新たな価値を創造するリーディングカンパニーとなることを目指しています。

ホンダ、日産、三菱自動車の経営統合の検討は、自動車業界における大きな変革の一環として、競争力を強化するための重要なステップとなります。今後、三菱自動車がどのようにこの統合に関与するのかが注目されます。

経営統合の条件
現段階では、具体的な条件については明らかにされていません。日産とホンダが設立を検討している共同持株会社を通じて、両社の経営統合が進められ、三菱自動車もそのシナジー効果を享受できるようになるとされています。